応用問題(Practical Exercises)12(吐下血)  解答 【症例 P12-6】

上行結腸憩室出血.Bleeding diverticulum of ascending colon








図4と図8の△は晩期相で大きさとdensityがやや変化している(▲)が,それは上行結腸の大きさも違うので撮影時の呼吸の止め方の違いによるものと解釈し,extravasationではなく憩室内の糞石であろう.図9〜図11の盲腸(Ce)は血液成分も含むかもしれないが,大部分は通常便であり,盲腸とその口側が出血源である可能性は低い.上行結腸内容物は血腫,血液とガスを示していると思われ,extravasationを認めないが上行結腸または右側横行結腸が出血源と推測する. 大腸ファイバー等の検査を望まずその後の3回の下血は輸血で対応した.








  【参照症例】   1. その他(Miscellaneous)シリーズ1 【症例 MR 3】

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