図5〜図8は削除.図1〜図4で上行結腸(AC)が拡張し,下行結腸(DC)は拡張はないが液状内容物だから異常である.下行結腸を図9の1から肛門側へ追跡すると図20の直腸42となり閉塞はない.図15のS状結腸17あたりから図22の33まで壁の造影効果が減弱しており,さらに図20の△は壁内気腫の可能性があり,S状結腸の虚血性病変である.図2で腎静脈が合流する直上のIVCは平坦となっており,S状結腸虚血の原因は強い脱水による血管攣縮の可能性がある.心不全の既往歴があることから輸液は維持量だけ投与され,翌日には血圧が低下し腹膜刺激症状が出現し手術となった.翌日のCT,最下段 図AでIVCは平坦のままで,図BでS状結腸壁の造影効果不良が明白となった.手術で直腸S状結腸移行部から下行結腸中央部まで茄子色に変色し壊死に陥っており,Hartmann手術を行った.病理:ischemic colitis with necrosis,動脈硬化症や動脈血栓は認めない.
|