2段目の図5〜図9で結腸(上行結腸:Aと下行結腸:D)は虚脱しており小腸閉塞である。図15と図16のガスを含むスポンジ状の小腸内糞便様の内容物(▲)に注目する。それは図16の1から図20の6へと拡張した小腸へ、他方は図12〜図20の↑の虚脱した小腸へと連続し、図15と図16の小腸内糞便様の内容物(▲)が閉塞部位であり、閉塞の原因である。手術にて2cm大の円形の硬い固形物(左上図21)による回腸での閉塞を認めた。その結石の成分分析は「同定できない胆汁酸の混合物」と報告され、腸石enterolithであることが判明した。図3〜図6の△は十二指腸憩室であり、手術にて他に憩室や狭窄部を認めなかったので十二指腸憩室が腸石の形成された場所と思われた。
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