図6〜図8で小腸軸捻転症を強く示唆する典型的な“whirl(渦巻き) sign”が示されている.図1〜図3の▲がSMA,△がSMVだから図5と図6の捻転軸(↑)は腸間膜であろう(SMAとSMVが軸になる場合は血管は捻転部位で細くなる).図6の1〜図8の6は360度捻転した小腸で,図8のAから拡張し始め,図3のMとなる.他方,図6の白矢印はbeak signで,そこから丸数字順に図1の丸数字11まで展開し,どこかで図3のMと連結するのであろう.図2の右側結腸の石灰化は憩室内糞石かリンパ節の石灰化と思われる.手術所見:小腸と腹壁間にbandがあり,それを軸に小腸が360度捻転していたが壊死所見はなくband切離と癒着剥離が行われた.
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