応用問題(Practical Exercises)10  解答 【症例 P10-5】

腸回転異常・左側急性虫垂炎.Malrotation and left side acute appendicitis















右側に大腸らしき腸管を認めない.図3で大腸の肝弯曲部があり図4で横行結腸(Tc)と下行結腸(Dc)に分岐するので,図5の1から横行結腸を追跡すると,下段の図17の13でUターンし,さらに図3の30でUターンし最下段の図29の62で盲端になるので,図3の30からが上行結腸であろう.回腸末端(Ti)は図24のa〜図27のf だとすると,図25と図26で糞石(↑)を認め,図26の丸数字1〜図27の丸数字4は腫大した虫垂であり,腸回転異常に伴う左側急性虫垂炎と診断できる.図3〜図12の▲は十二指腸であるが,SMA(白矢印)とSMV(△)の背側を横切り左側へ展開すべきだが,それを認めない走行異常も回転異常の1所見であり, SMA(白矢印)とSMV(△)の位置関係も図11と図12で逆転している.手術および病理所見:phlegmonous appendicitis.















  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 4 【症例 LR 19】

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