応用問題(Practical Exercises)10  解答 【症例 P10-4】

急性閉塞性化膿性胆管炎・気腫性胆嚢炎・総胆管結石.AOSC・emphysematous cholecystitis・common bile duct stones









図1で肝門部(円)と肝辺縁間の中心線より外側に胆管(△)を認めたら肝内胆管拡張と判断し,肝門部または総胆管の閉塞がないか検索すべきである.図17と図18の↑は総胆管結石であり,最下段の図21では乳頭部に嵌頓した結石(↑)を認める.膵臓(T:尾部,B:体部,H:頭部)の腫大はなく,造影効果も良好で,周囲に液貯留や脂肪組織の濃度上昇を認めないので膵炎は合併していない.胆嚢(GB)はニボーを形成する胆嚢内ガスと,ニボーを形成しない壁内気腫を認め気腫性胆嚢炎である.図18〜図20の右腎門部のCは,左右腎の造影効果に差がないから嚢胞(cyst)であり水腎症ではない.ショック状態で救急搬送され,いわゆるAOSC(Acute Obstructive Suppurative Chplangitis:急性閉塞性化膿性胆管炎)である.緊急手術となり救命された.












  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ8 【症例 EE 39】
2. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ28 【症例 ER 136】

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