NOMIの具体的治療法
Kaleya RN, Boley SJ. Acute mesenteric ischemia.Crit Care Clin. 1995 Apr;11(2):479-512. Review. PMID: 7788542
血管造影でNOMIの診断がつけばSMAへ塩酸パパベリンの注入を開始する.腹膜刺激症状があれば開腹の適応である.明らかな壊死腸管は切除し,十分な長さの腸管がviableであれば一期的に吻合しsecond look手術は予定しない.明らかな壊死はないが,しかしviabilityが疑問で大量切除を必要とするなら閉腹し,原疾患を治療しつつSMAへの塩酸パパベリン注入を続け,24時間後にsecond look手術をする.開腹を要せず塩酸パパベリン療法で様子見るなら30〜60mg/hで24時間投与し,30分前に生食水に取り替えてから再度血管撮影を行う.臨床的に改善し,血管造影で攣縮や腸管壁の造影が改善しておればカテーテルを抜去する.さもなくば24時間さらに注入を続け,再度血管造影を行う.明らかな改善を認めるのに5日程度かかることもある.
|