図1〜図6と図22〜図24は省略した.図15〜図18の△は遊離ガスである(図2と図3にも認める).胃は胃角部小弯側から前庭部にかけて広範囲の粘膜下浮腫による壁肥厚(▲)を示し急性病変を意味する.図7と図9のDu:十二指腸,図10と図11のA:前庭部十二指腸側.図7〜図9の胃角部小弯側(1),図13と図14の後壁(2)と図15〜図17の前壁(3)の↑は粘膜下浮腫に囲まれた壁欠損像で3つの急性胃潰瘍を示している.周囲に遊離ガスが多く図15〜図17の前壁潰瘍(3)が穿孔した病変と解釈する.図Aはガストログラフインによる造影で潰瘍1と2を示していると思われるが,穿孔部位の前壁潰瘍は描出されていない.造影剤のleakを認めないので保存的治療に成功した.1週間後の胃カメラ検査(図Bと図C)で3個の急性胃潰瘍が確認された.
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