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応用問題(Practical Exercises)7 解答 【症例 P7-7】
十二指腸潰瘍穿孔.Perforated duodenal ulcer
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図5〜図9で遊離ガス(△)と腹水(※)を認めるので消化管穿孔の可能性が極めて高い.胃の急性病変は大部分の症例が胃角部の小弯側(図5〜図8:白矢印)から前庭部(図10〜図12:A)に発生し粘膜下浮腫を示すことが多いが,それを認めないので十二指腸に注目する.図9〜図11で▲は十二指腸球部前壁の粘膜下浮腫を,↑は壁欠損像を示しており,十二指腸潰瘍穿孔(図A:術中写真)と診断できる.手術で同所見が確認された.
下段の冠状断画像では0.6mmの超薄スライスだから全8画像で十二指腸球部の粘膜下浮腫(▲)と潰瘍(↑)が鮮明に描出されている.胃壁は厚いから潰瘍が大きく深い場合が多いので通常のCT画像でも発見しやすいが,十二指腸壁は薄いので潰瘍は小さく浅いため,通常のCTで診断することは困難であり何らかの工夫が必要だが,冠状断画像のthin slice CTが極めて有用である.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ1 【症例 EE 5】
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