図2は削除.図1で肝臓内ガスは辺縁から2cm以内まで到達するので門脈内ガスである.図6〜図13の右側腸管の△は横行結腸(TC)に連続するので上行結腸と盲腸の壁内気腫で,図13〜図17では小腸の壁内気腫を認める(△).従って右側結腸と小腸の壊死または高度の虚血状態を強く疑う.原因は図1〜図13で腹部大動脈(A)が全周性に強い石灰化を,図3では腹腔動脈が,図4〜図8ではSMAが,図11と図12で下腸間膜動脈(IMA)の起始部も石灰化を示しており,不整脈はないから塞栓症ではなくSMA血栓症の可能性が高い.腹水穿刺で血性腹水が得られ手術となった.SMA血栓により右側結腸と小腸2/3が壊死に陥っていた(左上図A).
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