下段の図19〜図21で△は二重丸病変の壁として認識できるので▲は膀胱または腹水であろう.図23と図24で二重丸病変(△)が小さくなり,図27と図28では膀胱だけが描出されているものと推測する.二重丸病変は壁の造影効果を認めず,図5〜図12の↑は腫大した右卵管と思われ,右卵巣嚢腫捻転の可能性が高い.図12のdensity:12.28HUは嚢胞であることを示唆する(通常の腹水:0〜20HU,30以上は血性,60以上は血腫).手術で2回転捻転した右卵巣嚢腫を認め,病理診断はmucinous cyst and corpus luteum cyst with ischemic change.
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