下記参照症例の文献から:胆嚢の腫大は短軸5cm以上,長軸8cm以上,壁肥厚は4mm以上.major criteria:壁肥厚,胆嚢周囲液貯留または脂肪組織濃度上昇,漿膜下浮腫,壁内ガス,剥離し胆嚢内に浮遊している粘膜像.minor criteria:腫大,高濃度の胆汁(sludge:胆泥).major criteriaが2つ,または2つのminor criteriaと1つのmajor criteriaがあれば急性胆嚢炎と診断する.
胆嚢は図11で5cm以上の腫大と緊満感を示し,図12で壁肥厚(△)を,図11〜図14で周囲脂肪組織の濃度上昇(▲),図6で胆汁(↑)は十二指腸(Du)内容物よりやや高濃度を呈しているので典型的な急性胆嚢炎である.2日後に手術が行われたが,胆嚢は壊死に陥っていた(図A)が,壁の造影効果を認めるので2日前のCT所見からは壊死性胆嚢炎との診断はできない.コレステロール結石(図A)もCTでは認識できない.
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