応用問題(Practical Exercises)6  解答 【症例 P6-1】

魚骨による穿孔性虫垂炎.Perforated appendicitis by a fish bone






上段の上行結腸(Ac)と図10の盲腸(Ce)は液状内容物を含むので拡張した小腸は麻痺性イレウスを強く示唆し,その原因を検索する.図10〜図12のTi が回腸末端だから,図11の1〜図7の5は腫大した虫垂である.背側と外側に液貯留(図8の△:均一な低濃度で境界鮮明)と浮腫(図8の▲:不均一な,境界不鮮明な濃度上昇)を広範囲に認め,麻痺性イレウスも考慮すると穿孔性虫垂炎の可能性が極めて高い.図8と図9の高濃度の線状物(↑)は魚骨であろう.従って,魚骨(図A)による穿孔性虫垂炎と診断できれば合格.




  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ1 【症例 RR 3】
2. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ2 【症例 RE 6】

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