応用問題(Practical Exercises)5  解答 【症例 P5-4】

腸回転異常・上行結腸癌による大腸閉塞.Ascending colon obstruction due to cancer with malrotation
















右の結腸を認識できないので拡張した小腸は機械的閉塞か麻痺性イレウスかの判定は困難だが.図21〜図26の強く不整な造影効果を示す病変(↑)が目につく.その病変と連続する,虚脱し始める図20の1から追跡すると,図37の直腸81となる.つまり,回転異常があり図20の1〜図13の8が上行結腸,図14の9〜図9の43までが横行結腸,図10の44からは下行結腸である.拡張した方は図21のAから始まり,図41のUで盲端(盲腸先端)になり,回腸末端は図34のaから分岐しアルファベット順に展開する.図30で閉塞(△)を示している様に見えるのは蠕動運動によるものであろう.図37〜図39の▲は虫垂.腸回転異常と上行結腸癌による大腸閉塞と診断できたら合格.同所見が手術で確認された.
















  【参照症例】   1. 腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)3 【症例 ILE 13】

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