上行結腸は全周性粘膜下浮腫による壁肥厚を示し，多数の憩室（▲）を認め，周囲の炎症所見も明白で，典型的な憩室炎である．図９と図１０の↑が炎症の中心部に位置し責任病変の憩室であろう．回腸末端（Ti）は図１２から分岐するので，上記病変は上行結腸憩室炎である．5日間の抗生剤投与で治癒した．