応用問題(Practical Exercises)4  解答 【症例 P4-8】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis












下段の図13〜図16で盲腸(Ce)は虚脱し,拡張した小腸は大部分がgaslessで,図5〜図8と図25で腹水(※)を,図8〜図10で腸間膜濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性小腸閉塞の可能性が極めて高い.図23から追跡すると,Aは図7のZで,1は隣の図8の46で閉塞する.図8〜図5で虚脱した小腸(SB)があり,図6の丸数字1から上行するのが口側の単純性閉塞の小腸である.図14のabはaとbに分かれて上行し,図8のcd と図7のef も同様に上行する単純性閉塞の小腸である.絞扼された小腸の壁は造影効果を示しており壊死はない.正確に追跡しclosed loopを証明できたら正解.













手術で大網が盲腸(虫垂切除部位)に癒着し,図Aのように締め付けの緩い絞扼性閉塞で,絞扼された小腸に壊死所見はなく,うっ血と拡張を示すのみ(図B:△)で腸管切除は不要であった.


  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ3 【症例 RE 13】
2. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ3 【症例 RE 15】

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