応用問題(Practical Exercises)4  解答 【症例 P4-7】

閉塞性S状結腸癌・原因不明の小腸間膜内血腫.Obstructive sigmoid cancer/hematoma of small bowel mesentery(unknown cause)












腹部中央あたりの下段の図13で上行結腸(Ac)と下行結腸(Dc)が拡張しており,下行結腸より肛門側の閉塞を疑う.図14の1から追跡すると図21の48で閉塞する.図17の44と図18の45で壁肥厚を示し,図19〜図21の造影効果の強い腫瘤(↑)となるのでS状結腸癌による閉塞である.肛門側は図22のaから図24のdと展開する.図21〜図24で※の病変は血腫か,一塊となった小腸か,腫瘍性病変か単純CTがないと正確な診断はできない.翌日の大腸ファイバー検査でS状結腸癌(図A:△)による閉塞が確認された.













経肛門的にイレウスチューブを挿入し,下段が6日後のCT.図30と図31で盲腸(Ce)が効果的に減圧されている.↑が癌病変.※印の病変は初診時よりも腫大しているが,原因不明の血腫であった.








  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ17 【症例 EE 82】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 応用問題一覧に戻る 】