図5〜図10の↑は血管瘤であるが,図4の総腸骨動脈(CIA:Common Iliac Artery)は図5と図6で外腸骨動脈(EIA:External Iliac Artery)と内腸骨動脈(IIA:Internal Iliac Artery)に分岐するので瘤は内腸骨動脈瘤である.動脈瘤破裂の診断は周囲の血腫と血腫内のextravasation(造影剤の血管外濾出)を検索することが重要である.下段の図17〜図20の低濃度の×が膀胱で,図10〜図20の二重丸は膀胱内尿より高濃度を呈しすべて血腫または血液を示している.Extravasationを認めないが右内腸骨動脈瘤破裂と診断できる.
図Aと図Bの血管造影で上記所見が確認され(▲),コイルで塞栓し(図C:△)動脈瘤が造影されなくなった.図1の腹水(※)は後腹膜の血液が腹腔内へ滲出したものである.
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