1).1〜4cm大の,卵円型の、正常の脂肪より吸収値(density)の高い,さらに高吸収値の外縁を伴った,大腸壁に接する脂肪組織(図6〜図9:↑),2).隣接する大腸は部分的に壁肥厚を呈し(図7〜図11:△),その壁肥厚した大腸の長さは5cm未満である(憩室炎ではほとんどの例で5cm以上),3).周囲脂肪組織の炎症性浮腫による濃度上昇や腹膜の肥厚がある.憩室炎と誤診されることが多いが,3所見は典型的な腹膜垂(脂肪垂)炎(Epiploic appendagitis)である.下段の冠状断画像では▲が腹膜垂.正確に診断され外来で消炎鎮痛剤のみを処方し治癒した.
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