腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)20 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 100】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis












図25〜図29は省略.小腸造影後のCTだから,造影された小腸は単純性閉塞の小腸で,右側で造影剤を含まない小腸は絞扼性小腸閉塞の可能性が極めて高い.Closed loop形成を証明できれば確定診断となる.図24から追跡するとAは図16のWで,1は図14の47で閉塞しclosed loopを形成している.図15に虚脱した小腸(SB)を認め,同図のガストログラフインを含む丸数字1から始まるのが単純性閉塞の小腸である(上下に直進する間は同数字).手術で索状物による絞扼性閉塞を認め,40cm長の小腸がclosed loopを形成していたが壊死所見を認めなかった.イレウスチューブからガストログラフイン注入後のCTを数例掲載したが,絞扼性小腸閉塞の診断に極めて有用であり,正診率は100%に近くなると筆者は信ずる.












  【参照症例】   1. 腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)4 【症例 ILR 20】

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