腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)20 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 100】

Waterhouse-Friderichsen 症候群. Waterhouse-Friderichsen syndrome








図13〜図24は省略.CT所見としては腹水,腹部膨満,腸炎を示唆する壁肥厚と液状内容物で軽度に拡張した腸管であるが,見逃してはならない所見は図3〜図8の高濃度(単純CTで筋肉と同等またはそれ以上)を呈する血腫(↑)である.腎臓の前上部に位置し副腎出血を意味する.▲も副腎でdensityがやや低いがニボーを形成し液状血液と血腫と思われ, Waterhouse-Friderichsen 症候群である.7時間後にショック状態となり,低血糖とアシドーシスを認め,副腎不全を疑いステロイド剤を投与したが腹部は次第に板状硬となったので開腹術が施行された.出血や腸管壊死などの外科的な疾患は発見されず,翌日不幸な転帰をとった.血液培養検査でインフルエンザ桿菌が検出された.









  【参照症例】   1. その他(Miscellaneous)シリーズ4 【症例 ME 18】

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