腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)20 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 98】

絞扼性小腸閉塞(壊死).Strangulated obstruction of small bowel with necrosis




















右側結腸は液状内容物を含まない,拡張した小腸はgaslessで,図37〜図40で腹水(※)を,図30〜図33で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性小腸閉塞の可能性が極めて高い.図17と図18で虚脱した小腸(SB)と連結し拡張し始める1とAを追跡する(上下に直進する間は同数字または同文字) .長いけどたいした困難な部位はなく展開し,図27でMと23が合流するのでclosed loop形成が証明された.良好な造影効果を示し,腹水量もわずかで壊死はない.口側の単純性閉塞は図16の丸数字1から始まり上行する.壊死はないと判断したが,手術では壊死を認め100cmの回腸が切除された.S状結腸間膜と回腸末端間の索状物により回腸が絞扼されていた.





















  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)17 【症例 GE 84,85】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】