腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)20 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 96】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis












図1でIVCが虚脱しており,重度のhypovolemiaを意味する.下段の図13〜図16で右側結腸(白矢印)は液状内容物を含まず,拡張した小腸はgaslessで,最下段の図22〜図25で腹水(※)を,図13〜図16で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性小腸閉塞の可能性が極めて高い.図21から追跡すると(上下に直進する間はアルファベットは同文字),Aは図6のGで,1は図7の63で閉塞するのでclosed loopを形成している.壁の造影効果は良好で壊死はない.正確に診断されたが手術が行われたのは3時間後で,80cm長の小腸が大網で形成された索状物により絞扼され壊死に陥っていた.













  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 14 【症例 LR 68】
2. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 14 【症例 LR 70】

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