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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)19 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 95】
単純性(癒着と捻転)小腸閉塞.Simple(adhesion and torsion) obstruction of small bowel
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図5〜図8で盲腸(Ce)は通常便を含んでいるので拡張した小腸は機械的閉塞であろう.Gaslessの小腸もあるが腹水と腸間膜の濃度上昇を認めない(図13と14,図30〜図32の※は膀胱の一部か腹水か不明),壁の造影効果は良好で単純性閉塞の可能性が高い.図15から追跡すると,Aは図6のJで閉塞し,図5でwhirl signらしき所見(↑)を認める.1は図1の15となり上行し,図9のabはaとbに分かれて上行するので図6のJでの単純性閉塞である.図10の白矢印がMeckel憩室を示している可能性がある.
冠状断(coronal)画像でも追跡可能である.
Loopが多く,複雑な走行をした困難例では以下の方法で解決するとよい.1)図32のAと1,2)同図のaとb,3)図30のcd,4)図26のxyに分けて可能な部分から追跡する.図32のAは図23のRでbeak sign(↑)を示しで閉塞する.1は図26の13でcと合流,cを頭側へ追跡すると図18でUターンし図30でdとなり上行,図20でUターンし下行し図26でxと合流,xは上行し図19でUターンし下行,図26でyへ移行し上行,図19でaと合流し下行,図32でbとなり上行し図19のbとなる.その先は不明だが図23のRでの単純性閉塞の診断が可能である.
閉塞部位のRから数字に置き換えると下段のようになる.過去にも数回の腹痛発作があることから手術となった.Meckel憩室(図A:△)があり,その口側で回腸が腸間膜に癒着し(図A:▲),同部を中心にして270度捻転していた.図27の白矢印がMeckel憩室であろう.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ7 【症例 ER 31】
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