拡張した小腸と虚脱した右側の腸管とは対照的で機械的閉塞を示唆するが，子宮周囲の※は壁が強く造影され，上下で盲端になるので膿瘍であろう．図１１のabはaとbに分かれて上行し，aは図２で十二指腸（Du）と，bは空腸起始部のJ1と連結する．図１１のガス像(G)は十二指腸abとは連続せずそこで盲端になるので，図１１〜図１７のガス像（G）は膿瘍の一部を形成していると思われる．図１４でbeak sign（↑）を示し閉塞部位と思われる1から追跡すると，数字順に展開し図１の102となり上行するので，単純性閉塞である．図２の空腸J1も同様に図１のJ31となり上行し同図の102と上腹部で連結する（画像は省略）．手術で子宮周囲に膿瘍，索状物による空腸の単純性閉塞が確認された．