腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)19 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 95】

腹壁瘢痕ヘルニア・絞扼性小腸閉塞(壊死).Incisional hernia・Strangulated obstruction of small bowel with necrosis









図1の大量の腹水(※)は,もし腸閉塞例であれば絞扼性であることを示唆する.図2と図3で上行結腸に少量の液状内容物(△)を認めるが,小腸から盲腸に流入する水分量は24時間で500mlといわれるのでこの程度の水分は正常範囲であろう.図9〜図17で腹壁欠損(↑)を認め,そこから小腸が皮下へ脱出しているので腹壁瘢痕ヘルニアであるが,数字のついた小腸は造影効果を示していないので壊死に陥っている.拡張はないが図13の1から壁肥厚を示すので追跡すると, 図12の44で閉塞するのでclosed loopを形成している.同所見(索状物により40cmの小腸が絞扼され壊死)が手術で確認された(図A).















  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 14 【症例 LR 66,67】

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