腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)17 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 81】

絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis








図13〜図15で盲腸(白矢印)が虚脱している.拡張した小腸はgaslessで,図20と図21で腹水(※)を,図16と図17で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性小腸閉塞の可能性が極めて高い.図18から追跡するとAと1共に図13のFと6で閉塞し,15〜20cm程度のclosed loopを形成している.造影効果は良好で壊死はない.図12と図13で虚脱した小腸(SB)があり,図10〜図12のbeak sign(↑)が口側の単純性閉塞部位である.図10の丸数字1から尾側へ展開(直進する間は同数字)し,図1の丸数字11となり上行する.正確に診断され手術となった. 大網が右下腹部後腹膜に癒着し1横指大のヘルニア門を形成し,そこへ20cm長の回腸が入り込み絞扼されていた.壊死所見はなく,癒着剥離が施行された.













  【参照症例】   1. 下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 10 【症例 LR 48,49】

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