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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)16 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 80】
移動盲腸・盲腸と回腸末端の絞扼性閉塞(壊死).Mobile cecum・Strangulated obstruction of cecum and terminal ileum with necrosis
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図9〜図12の白矢印が右側結腸と常識的には思われるが液状内容物を含まない,拡張した小腸はgaslessで,図15〜図17で腹水(※)を.図11〜図14で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性小腸閉塞であろう.図5の1から拡張し始める腸管を追跡すると,図17の13で盲端になるが,図7の3〜図16の12は他の小腸の拡張と比較してかなり大きめである.図15では11からaが分枝し上行し,図11でeとf が連結していると解釈すれば図4のmで閉塞する.図4のmは図5のl と1と分かれると解釈すれば図11のeとf が閉塞部位ということになる.いずれにせよclosed loopを形成していることが証明される.図9と図10で虚脱した小腸(SB)を認め,図9のAから拡張し始める小腸があり(直進する間は同文字),図1のNへ展開するので単純性閉塞の口側小腸であろう.Closed loopの腸管壁は造影効果がある程度認められ,viableかどうかの判定は微妙である.
図22以下の冠状断画像でもclosed loopを証明できる.
図26の1で拡張し始める腸管は追跡すると図27の28で閉塞しclosed loopを形成している.図31のAから拡張し始め上行する(直進する間は同文字)小腸があるが,図28でbeak sign(↑)を示すので,そこが真の閉塞部位であろう.図40のKまで展開しその先は追跡困難だが,A〜Kと他の印の付いてiいない拡張した小腸が口側の単純性閉塞である.図39のa〜図34のnが横断画像の図15のa〜図4のmに相当する小腸である.図27の2から下行して図40の15で右ターンし図27の28となる腸管は他の小腸より拡張の程度が大きく,左腎の形を呈しているので盲腸捻転を想像させられる所見である.鎮痛剤投与にもかかわらず腹痛が強いため手術となった.移動盲腸と盲腸の頭側変位があり,細いbandにより盲腸と回腸末端が絞扼され壊死に陥っていた(図Aと図B).
【参照症例】
1.
腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)5 【症例 ILE 22】
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