図Aのガスで拡張した腸管(△)は大きさから胃か大腸と推測するが,図1〜図8でその背側に胃を認めるので大腸であろう.図1〜図4の▲を図5からAと1の両側に分けて追跡すると,Aは図20のPで盲端になるが,閉塞部位は指摘できない.左側の1は図23の19で盲端になるが,図18のaから分岐して上行する部分があり,図11のhが真の閉塞部位のようだ.左側での閉塞であれば盲腸捻転の可能性は低く,横行結腸捻転を示している可能性が高い.上行および下行結腸は同定できないので閉塞部位との関係は不明だ.大腸ファイバー検査でS状結腸に捻転所見を認めず,横行結腸での捻転が確認され(下段の図B:↑),壊死所見を認めないので内視鏡的に捻転を解除した.
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