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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)15 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 74】
絞扼性小腸閉塞+捻転(壊死なし).Strangulated obstruction +volvulus of small bowel with no necrosis
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下段の図17〜図20で虚脱した右側結腸(白矢印),図1〜図20で大量の腹水(※),図13〜図20で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めれば,拡張した小腸は機械的閉塞で,gaslessとはいえない小腸があっても絞扼性小腸閉塞を疑うべきである.濃度上昇を示している腸間膜の支配を受ける図19のAを頭側へ,図20の1からは尾側へ追跡してみる.直線的に展開する小腸には同記号を記してある.Aは図22のGで,1は図16の19で閉塞する.かなり距離があるように見えるが,実は図22のGがUターンし図21のaとなり,図19のcで閉塞すると解釈できるので,closed loop形成が証明された.図14〜図16で虚脱した小腸を認めるが,口側の単純性閉塞の小腸はどこが起始部で,どう展開するのかは不明である.(下段に続く)
冠状断画像の図39と図40の↑は血管の“whirl sign”を示しており,捻転を強く示唆するが見落とされた.2日後の腹部エコー検査で腹水の増量を認めたため手術となった.右下腹部で索状物により絞扼性小腸閉塞を起こしclosed loopを形成し(図A:△),さらに反時計方向に180度捻転していた.壊死はなく,捻転を解除し索状物を切離した.
【参照症例】
1.
腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)5 【症例 GE 23】
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