図5〜図8の白矢印が上行結腸のようだが虚脱している.拡張した小腸はgaslessで,図1〜図4と図30〜図35で腹水(※)を,図6〜図12で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性小腸閉塞の可能性が高い.図21から拡張し始める小腸(A)があり,そこから追跡すると図28のZとなる.図19から拡張し始める小腸(1)は図27の193となり図28のZと連結するので,アルファベットと数字のついた小腸はclosed loopを形成している.図20と図21で虚脱した小腸(SB)を認め,上段の左側で拡張している小腸が口側の単純性閉塞を示しているのであろう.正確にCT診断され手術となった.盲腸から15cmの部位で索状物(図A:△)による80cm長の絞扼性小腸閉塞を認めた.絞扼された回腸はうっ血による発赤(図A:↑)を呈していたがviableで,索状物切離で改善した.
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