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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)14 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 69】
食餌性(エノキダケ)または癒着性小腸閉塞.Simple small bowel obstruction due to food bolus(enokidake mushroom) or adhesive obstruction
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右側結腸は虚脱しているので拡張した小腸は機械的閉塞で,最下段の骨盤腔内に腹水(※)を認めるが,壊死腸管や腸間膜の濃度上昇はない.図14〜図17の“小腸内糞便(↑) ” (small bowel feces:食物残渣)は単純性閉塞の閉塞部位を示している場合が多い.図14と図15で小腸内糞便と連結する虚脱した小腸(SB)があり,図16の1から拡張し始めるので数字順に追跡すると,図9の141となり拡張した小腸すべてに数字がついた.すなわち,図14〜図17の小腸内糞便(↑)が閉塞部位を示しており,単純性閉塞の原因である.上腹部正中手術創への癒着性閉塞か,または癒着による狭窄や屈曲がなく,閉塞部位が全く正常な小腸であれば前日に食べたエノキダケによる食餌性閉塞ということになる.NGチューブを挿入し保存的に経過観察したら,3日後には排ガスあり症状が消失した.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ18 【症例 EE 89】
2.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 18 【症例 LE 86】
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