図21〜図24で右側結腸(白矢印)は虚脱している.腸間膜の濃度上昇や腹水を認めず,大部分の拡張した小腸はgaslessとはいえないが,図7〜図12で↑は捻転を示唆する“whirl sign”を示しているので,その近辺でのclosed loopを証明できれば小腸捻転の確定診断となる.図15で拡張し始める小腸(1)があり,そこから追跡すると図26の40となる.図11のAから拡張し始める小腸(A)を追跡すると図26で40と連結する.両閉塞部位間に3スライスあるが図12と図13でbeak sign(▲)を認めるのでそこが真の閉塞部位とすればclosed loopを形成していることになる.壁の造影効果は良好で,腹水もないので壊死はない.口側の単純性閉塞腸管の走行は不明である.Whirl signで小腸捻転と診断され手術となった.回腸末端部で40cm長の回腸が180度捻転し拡張していたが,viableで捻転解除のみが行われた.
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