図1〜図3は省略.図4〜図6で盲腸(Ce)は液状内容物を含まないので,拡張した小腸は機械的閉塞の可能性が高い.Gaslessで,図9〜図11で腸間膜の濃度上昇(▲)を認める.骨盤腔で直腸周囲には腹水を認めないが,図13と図14の△は均一なwater densityを呈し腹水と解釈すべきである.図14から追跡を始めると,Aは図11のDで,1は同図の22で閉塞するのでclosed loopを形成している.図10〜図8で虚脱した小腸(SB)があり,図10の丸数字1〜図4の丸数字7が単純性閉塞の小腸.図12〜図14の小腸壁は図7〜図9の小腸と比較して造影効果が減弱しており,壊死に陥っている可能性が高い.正確に診断され緊急手術となった.約30cm長の回腸が索状物(図A:↑)により絞扼されclosed loopを形成し壊死に陥っていた.
|