腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)13 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 64】

食餌性(椎茸)小腸閉塞.Small bowel obstruction due to food bolus (a mushroom) impaction






図7〜図9で盲腸(Ce)はほぼ虚脱しており,拡張した小腸は機械的閉塞であろうが,壁の造影効果は良好で壊死はない.Gaslessで,図1で少量の腹水(※)を,図5と図8〜図10で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるのでまだviableな絞扼性小腸閉塞の可能性を否定できない.図10〜図12の“小腸内糞便(↑)”は単純性閉塞の閉塞部位を示す場合が多い.図9と図8で連続する肛門側の虚脱した小腸(SB)を認め,図12の1から拡張し始め,数字順に展開する.図14のbは垂直に上行し,a1は数字順に展開し図10〜図12の閉塞部位(小腸内糞便)近辺で閉塞しない.図12のcとd垂直に上行する.従って,図10〜図12の小腸内糞便(↑)が閉塞部位の単純性閉塞との診断がついた.入院5時間後に腹膜刺激症状が出現したので手術となった.回腸での椎茸(図A)による食餌性腸閉塞であった.











  【参照症例】   1. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ18 【症例 EE 90】
2. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ29 【症例 EE 144】

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