腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)12 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 60】

大腸閉塞・横行結腸癌.Colonic obstruction with transverse colon cancer









最下段の図18で下行結腸(Dc)は虚脱し,上行結腸(Ac)が液状内容物を含んでいるのはその間に閉塞所見があることを示唆するので図17の1から追跡すると,図16の横行結腸(33)で閉塞する.責任病変は図14と図15のやや強く,不整に造影される病変(▲)で,癌であろう.図18の下行結腸(Dc)は図17のD1から数字順に上行し,横行結腸は図13のT1でUターンし図6のD12とT8となり連結する(脾弯曲部)が,少量の液状内容物を含むので不完全閉塞である.大腸ファイバー検査で同所見が確認され経肛門的減圧を試みたが,ガイドワイヤーを挿入できず,3日後に左半結腸切除術が行われた.図Aの↑が横行結腸癌.










  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)9 【症例 GR 41】

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