腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)12 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 58】

大腸閉塞・S状結腸癌.Colonic obstruction with sigmoid cancer








図5(Ce:盲腸,Ti:回腸末端)で下行結腸(Dc)が液状内容物で拡張していることは肛門側での閉塞を示唆するので,図6の1から追跡すると図16の11で閉塞する.責任病変は図11〜図14の壁肥厚(↑)と,図12と図13の腫瘤(▲)で,やや強い造影効果を示し癌の可能性が高い.その肛門側のS状結腸は図13のa〜図15のkと展開するが,虚脱しているので完全閉塞である.同日に大腸ファイバー検査でS状結腸癌による閉塞が確認され,経肛門的減圧を試みたがイレウスチューブを挿入できなかった.一旦人工肛門を造設し,5日後切除した.図Aの△がS状結腸癌.






  【参照症例】   1. 右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ15 【症例 RR 73】
2. 上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ17 【症例 ER 83】

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