図1〜図3は省略.図4で盲腸(Ce)と回腸末端(Ti)は液状内容物を含まないので,ガスと液状内容物で拡張した小腸は機械的閉塞の可能性が高い.機械的閉塞を疑えばまず外ヘルニアの嵌頓がないかを検索することが基本である.図15〜図19で右閉鎖孔ヘルニア(↑)を認め,図13と図14で虚脱した肛門側の小腸(▲)があり,図13の1から図4の18が口側の拡張した小腸である.図13のa1は図4のa19となり,bはシンプルにまっすぐ上行する.図11のcdはcとdに分かれ上行し,図8のxyはxとyとなり上行するので,図13の1は単純性閉塞の閉塞部位である.手術で同所見が確認され,嵌頓していた回腸の一部(図A:△)が壊死に陥っていたので切除された.
|