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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)11 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 53】
絞扼性小腸閉塞(4日後も壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis
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下段の図13〜図16で右側結腸(白矢印)は液状内容物を含まず,拡張した小腸は機械的閉塞であろうが,gaslessの腸管もあり,図1で相当量の腹水(※)を認めるので絞扼性の可能性がある.図8〜図13の腸間膜の濃度上昇(▲)と,図11〜図13の腹水(△)は左側小腸が絞扼性であることを示唆することが多いが,図12で閉塞する小腸Aと1を発見しそこから追跡することも絞扼性小腸閉塞の診断に至る“コツ”である.図12の1〜図13の20は虫垂切除部でclosed loopを形成し,図12のAから図16のUが口側の単純性閉塞を示している.
腹部所見で腹膜刺激症状を認めないのでイレウスチューブを挿入し経過観察された.下段は第5病日のCT.
図17で腹水(※)が増量している.図22の1〜図20の17は相変わらずclosed loopを形成しているが,液状内容物が消失し粘膜下浮腫による壁肥厚を示している.小腸造影で完全閉塞(図A:△)を認めたので手術となった.漿液性腹水を認め,盲腸と大網間の索状物(図B:↑)により20cm長の空腸が絞扼されclosed loopを形成していたが,浮腫を認めるだけで壊死所見はなく(図B:白矢印),索状物切離が行われた.前症例同様,絞扼部での締め付けが緩いために,4日経過しても壊死を認めない,まれな症例である.
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