図7から尾側へ追跡すると,Aは図26のUでUターンして,図23のXで閉塞し,図6の1は単純に下行し図26の21で閉塞するのでclosed loopを形成していることが証明された.図28でほぼ虚脱した直腸(R1)は図22まで上行し,そこでS状結腸下行脚17のbeak signと連結した.下行結腸から連続するS状結腸(図28のS1)は図32でUターンし図27のS11となるが,そこから先は不明である(そこで閉塞している可能性がある).S状結腸がclosed loopを形成し,その閉塞部位に虚脱した直腸が連結するのでS状結腸捻転の診断がついた.大腸ファイバー検査でS状結腸にねじれと閉塞(捻転)を認め,その拡張した口側から1300mlの液状便を吸引し,壊死所見を認めないので捻転を解除した.
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