最下段の図25〜図27で盲腸(Ce,Ti:回腸末端)が通常便を含んでいるので拡張した小腸は機械的閉塞である.図3〜図27の↑と▲の小腸(右上から左下への斜線を境に空腸は左側へ回腸は右側に位置する傾向にあるから,おそらく空腸)はいかにも袋の中に心地よく収まった感じがでていて,内ヘルニアを疑う.十二指腸は図8の1から始まり,図8の空腸29となり↑のグループに巻き込まれ,図13〜図22の▲はSMAとSMVの背側(すなわち後腹膜)に位置するので,左側傍十二指腸ヘルニアの可能性が高い.壁は良好な造影効果を示し壊死はない.手術で左傍十二指腸ヘルニアを認め,40cm長の空腸がはまりこみ嵌頓されていたが壊死所見はなかった.図Aの△がヘルニア門.
|