最上段の図Aでガスで拡張した腸管(▲)は典型的なcoffee bean signを示しており,S状結腸(軸)捻転の可能性が極めて高い.CTで確定診断が可能である.図1〜図4でA1がガスで拡張した腸管の頭頂部で,図5からBと2に分かれて下行する(Ac:上行結腸,Tc:横行結腸).追跡を続けると,Aは図11のHと図12のIでbeak sign(↑)を呈し,図15のLで閉塞,1は図20でUターンし,図10の27〜図8の29でbeak sign(白矢印)を示し,図7の30で閉塞し下行結腸(Dc)に連続する.図16のS1からS状結腸を逆行性に追跡すると,図10のGと連結する.従って,ガスで拡張した腸管はclosed loopを形成するS状結腸であることが証明され,S状結腸捻転の診断となる.大腸ファイバー検査で同所見が確認され(図B:△が閉塞部位)整復された.
|