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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)9 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 44】
索状物による横行結腸絞扼性閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of transverse colon by a band with no necrosis
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図1〜図4は省略.図10の1〜図24の15〜図10の29の腸管はclosed loopを形成しているが,糞便を含むので横行結腸の可能性が高い.肛門側横行結腸は追跡できないが,上行結腸は図12のaから追跡すると図8のqで閉塞する.しかし図10と図11でbeak sign(↑)を示しているのでその辺が真の閉塞部位である.つまり,図10〜図24の1〜29はclosed loopを形成した横行結腸であることが証明され,横行結腸捻転と診断する.壁の造影効果は良好で壊死はない.Du:十二指腸.手術所見:索状物により横行結腸中央部が絞扼されclosed loopを形成していた(図A:△が索状物)が壊死所見はなく,索状物切離が施行された.
冠状断(coronal)再構築画像
冠状断像では画像を体の正面から見る角度にあるから位置関係がわかりやすい.↑が絞扼された横行結腸で,図6〜図9の▲が絞扼部位.上行結腸(Ac)から右側横行結腸(Tc)への展開も上記通常画像より理解しやすい.このように,通常画像(横断面:axial plane)で診断困難なときに90度角度を変えた冠状断像(coronal plane)の情報が極めて有用である.
【参照症例】
1.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 7 【症例 LE 35】
2.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 9 【症例 LE 43】
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