腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)9 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 43】

S状結腸ポリープによる逆行性腸重積・Retrograde intussusception of sigmoid colon with 2 polyps






図1〜図3で下行結腸(Dc)がやや拡張している所見は肛門側での閉塞を示唆する.図9で虚脱した内筒,浮腫性の中筒,最外側の外筒と血管を含む脂肪組織(腸間膜:白矢印)を認めるので腸重積である.陥入部は図10〜図12で示されており(↑),口側への重積だから逆行性腸重積(図A:↑が陥入部)と診断すれば合格である.図4〜図6の▲が先進部の病変で,2個の有茎性ポリープであった.S状結腸(Sg)と直腸(R)が粘膜下浮腫による壁肥厚を示しているが,何らかの炎症性疾患を合併しているのであろう.









  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)6 【症例 GR 27】

 【 ←前の問題 】   【 次の問題→ 】  【 このシリーズの問題一覧に戻る 】 【 演習問題一覧に戻る 】