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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)8 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 36】
絞扼性小腸閉塞(壊死なし).Strangulated obstruction of small bowel with no necrosis
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図2〜図4で盲腸(Ce)と回腸末端(Ti)が虚脱しており,図1の脾臓周囲と,図9と図10で腸間膜間の腹水(※)を,図7と図8で腸間膜の濃度上昇(▲:浮腫)を認め,骨盤腔内で拡張した小腸はgaslessだから絞扼性小腸閉塞を強く疑う.図14から追跡するとAは図6のIで,1は図5の14で閉塞するのでclosed loopを形成している.図5の丸数字1が単純性閉塞の起始部で,図2の丸数字10となり上行する.図4のabはaとbに分かれて上行する.Sg:S状結腸.図6と図7で閉塞部位から連続する虚脱した肛門側の回腸を認める.良好な造影効果を示しているので壊死はない.
下段の冠状断再構築画像でもclosed loop形成を証明できる.図24の閉塞部位1から図23のもう一つの閉塞部位36がclosed loopを形成し,図22の丸数字1から図17の丸数字6が単純性閉塞の口側小腸.
正確にCT診断され緊急手術となった.Bandにより,盲腸から50cmの部位で40cm長の回腸が絞扼されclosed loopを形成していた.うっ血所見を認めたが壊死はなく(図A:↑間),band切離のみを行った.
【参照症例】
1.
下腹部痛シリーズ(Lower Abdominal Pain) 3 【症例 LR 11,12】
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