図4〜図6で盲腸(Ce)と回腸末端(Ti)が拡張した小腸と同様な液状内容物を含まないから小腸の機械的閉塞を示唆する.Gaslessで,図13〜図15で腹水(※)を,図8と図9で腸間膜の濃度上昇(▲)を認めるので絞扼性の可能性が高い.図13から追跡すると,Aは図6のHで,1は図5の9で閉塞するからclosed loop形成が証明された.図4の丸数字1が口側の単純性閉塞の起始部で,丸数字順に上行し,図3のabはaとbに分かれ上行する.図5〜図8で連続する虚脱した肛門側の小腸(SB)を認める.造影効果を示しており壊死はない.イレウスチューブを挿入したが腹痛は増強したので手術となった.索状物による40cm長の空腸の絞扼性閉塞を認め,暗赤色になり壊死に陥っていた.CT上は壊死を示唆する所見はないが,手術はCT撮影後14時間も経過していたため壊死に陥ったと思われる.
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