腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)7 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 33】

胆石イレウス.Gallstone ileus






図1〜図3で肝内胆管内ガス(↑:胆管内ガスは胆汁の流れに逆行した状態だから肝門部で止まり肝の末梢まで達しない.門脈内ガスは流れに乗って上行するので肝辺縁から2cm以内まで達する)を,図4と図5で胆嚢内にもガス(△)を認め,小腸閉塞なら胆石イレウスを考慮する.






下段の図13〜図15で虚脱した盲腸(Ce)と回腸末端(Ti)は拡張した小腸が機械的閉塞であることを示唆する.大部分がgaslessで,図21と図22で腹水(※)があるが,腸間膜の濃度上昇は認めない.図16〜図18で小腸内に嵌頓した結石(▲)があり,図15の1から数字順に展開し図7の33となる.図14のabはaとbに別れ上行し,図10のXYも同様に上行する.図19のAから図16のHは虚脱した肛門側の小腸(粘膜下浮腫で壁肥厚を示しているがその原因は不明)だから,胆石イレウスが証明された.手術で同所見が確認され,2.5cm大の結石を回腸から摘出した.










  【参照症例】   1. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)6 【症例 GR 29】
2. 腹部全体痛シリーズ(Generalized Abdominal Pain)14 【症例 GR 70】

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