腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)6 EXPERT COURSE 解答 【症例 ILE 30】

:穿孔性虫垂炎・膿瘍形成・単純性小腸閉塞.Perforated appendicitis with abscess formation・simple small bowel obstruction












図21〜図25は省略.図11〜図15で盲腸(Ce)が虚脱しているので,拡張した小腸は機械的閉塞の可能性が高い.肝,脾臓周囲や骨盤腔内に腹水を認めず,小腸壁は良好な造影効果を示し,絞扼性ではなさそうである.図11〜図19の※は上下で盲端になり,壁は強く造影され,water densityの内容物を含むので膿瘍である.図14のAが虫垂根部で,図10のEでUターンし図14のI までやや腫大した虫垂を示しており,穿孔性虫垂炎による膿瘍形成と診断する.単純性閉塞か絞扼性かを判断するために拡張した小腸を追跡してみる.図20のabはaとbに分かれて上行し,図15のcdも,図7のefとxyも同様に上行する.残った小腸は図9と図10でbeak sign(↑)を示し,数字順に展開するので↑で閉塞する単純性閉塞の診断がつく.膿瘍壁への癒着が原因であろう.手術で同所見が確認された.図Aの△が壊死に陥った虫垂,図Bの▲は膿瘍壁.










  【参照症例】   1. その他(Miscellaneous)シリーズ9 【症例 ME 42】

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