図１２で下行結腸（Dc）は虚脱し，上行結腸（Ac）は拡張しているので，図１１の1から追跡すると図６の28で閉塞する．原因は，図１０の↑から造影効果の強い壁肥厚が始まり，図３〜図６では不整に造影される腫瘤（↑）を認め，横行結腸癌であろう．図９〜図１６のニボーを形成しない線状のガスは壁内気腫を示しており，壊死や虚血状態を示している場合が多く，穿孔を起こしやすい危険因子の一つである．緊急大腸ファイバー検査で同所見が確認された，経肛門的にイレウスチューブを挿入し減圧した（図A：白矢印）．△が癌病変．