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腸閉塞・イレウス特集(obstruction+ileus)6 RESIDENT COURSE 解答 【症例 ILR 28】
魚骨による空腸穿孔.perforation of jejunum by a fish bone
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画像は省略したが,上腹部の腹壁直下には遊離ガスを認めない.図10〜図15の上行結腸(Ac)と盲腸(Ce)は液状内容物を含むので,左側で拡張した小腸は麻痺性イレウスを示唆する.図1〜図12で腸間膜の濃度上昇(▲:均一で境界鮮明な部分は液貯留,不均一で境界不鮮明な部分は浮腫)を,図4〜図9の空腸(J:臍を中心に右上から左下への斜線を境に空腸は左側に,回腸は右側に位置する傾向がある)は壁肥厚を呈している.図5〜図8の△は腸管外の遊離ガスで,空腸穿孔と診断する.図10〜図14の高濃度の線状物(↑)は下行結腸内の魚骨であろうが,空腸穿孔を起こした後,下行結腸へ到達したものと解釈する.手術で同所見が確認され,穿孔部位閉鎖と魚骨除去を行った.
【参照症例】
1.
上腹部痛(Epigastric Pain)シリーズ15 【症例 ER 75】
2.
右下腹部痛(Right Lower Quadrant Pain)シリーズ15 【症例 RE 73】
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